二度目の初恋
第Ⅲ章

美也の告白

いつの間にか麻由はテニス部のマネージャーになったらしく、殆ど佑介くんと行動を共にするようになった。
そうなると私はヒマな訳で…。

「深紅~ケーキでも食いに行くか?」

振り向くと爽やかなヨシュの顔。

「この前の店でいいか?」

は…?
行くの前提ですか?
私は断らないとでも?
それ以前に…
私に拒否権はないと?

「なぁ、俺の話、聞いてる?」

「はいっ!
き、聞いてますとも!!」

私ってビビると、どもっちゃうんだよね…。

「じゃ、行くぞ」

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