そして秘密の時間(とき)を共に
「あっ!!!」

思わず大声が出て、慌てて口を押さえた。



だって、なんでこんな所で……。

後ろに居たのは、偶然にも涼だった。



「あっ、どうぞお先に」

涼は自分の更に後ろに並びそうになったお客さんに、そう声を掛けた。

そしてその後、小声で私に耳打ちしてきた。



「なんでおまえが、こんな所に居るんだよ。家からちょっと遠いだろ?」

「今日は家に誰も居ないから、寄り道してたの」

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