そして秘密の時間(とき)を共に
「へぇ~、料理本かぁ。 数独? ふ~ん、パズルなんてやるんだ」

涼がそう言いながら差し出した本を、私は受け取った。



えーと、この場合……。



「ありがとう」

素直におごってもらう事にして、お礼を言った。



涼は嬉しそうに笑って、ポケットから車の鍵を出した。

それから、涼はハッとした。

「あれっ? おまえ、ここへは何で来たんだ? 自転車? 電車?」

本屋さんの駐車場を歩きながら、そう訊いてきた。

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