そして秘密の時間(とき)を共に
「ねぇ、涼」

「ん?」

「誰かに見られたら、マズイんじゃない? 私、電車で大丈夫だよ?」

「おまえも心配性だなぁ。大丈夫だよ、もしその時は『夜道が危ないので送りました』って言えばいいんだから」

「でも」

「俺はね、違う意味で心配性なんだよ。会っちまったんだから、夜道をおまえ1人で帰せる訳がねぇだろうが……つべこべ言わずに、シートベルトしろ」

「……うん」



私は渋々返事をして、シートベルトをした。

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