そして秘密の時間(とき)を共に
「何、それ」

「おっ、やっと笑ったな」

あっ。

「ほら、行くぞ」

そう言って、涼は車を発進させた。



涼には負けるなぁ。

出会った時からそうだった。

私が怒っていても、不機嫌でも……最後は涼のペースで笑顔になっていた。



もし……。



もしも今年の夏、あの海で涼と出会ってなかったら……私は今頃、どうしてたかな?



ちゃんと笑えていたのかな?


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