そして秘密の時間(とき)を共に
「会ったけど……それがどうかしたの?」

「ん? いや……沖野先生と何か話したか?」



何? なんで隆志先輩が、そんな事を気にするの?

そんな疑問を思った時、フッと思い出した。



そう言えば、隆志先輩、はぐらかして誤魔化したけど……文化祭初日の舞台が終わった後、何か話していたよね?

考えてみれば、その前の涼は変わり無かったんだよ?



「隆志先輩」

「何?」

「先輩、沖野先生に何か言った?」



私の言葉に、隆志先輩は視線をそらした。

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