そして秘密の時間(とき)を共に
「……き? ……ゆき? 美雪?!」
お兄ちゃんの声に、ハッとした。
いつの間にかお兄ちゃんが私の両肩を持って、心配そうに覗き込んでいた。
お兄ちゃんの肩越しに、同じく心配そうな表情をした隆志先輩が見えた。
あっ、私……何か言わなくちゃ……。
「お兄ちゃん。何、隆志先輩と出掛ける前に、のんびり朝風呂なんか入ってるの? 隆志先輩も、ゴシップ記事書く芸能記者じゃないんだから、勝手にいろいろ変な想像しないでよね、沖野先生に失礼でしょ? 恥ずかしくて顔合わせらんないから、ちゃんと謝ってよ? じゃないと、隆志先輩とは絶交なんだから」
私はそれだけ言うと、自分の部屋に戻った。
お兄ちゃんの声に、ハッとした。
いつの間にかお兄ちゃんが私の両肩を持って、心配そうに覗き込んでいた。
お兄ちゃんの肩越しに、同じく心配そうな表情をした隆志先輩が見えた。
あっ、私……何か言わなくちゃ……。
「お兄ちゃん。何、隆志先輩と出掛ける前に、のんびり朝風呂なんか入ってるの? 隆志先輩も、ゴシップ記事書く芸能記者じゃないんだから、勝手にいろいろ変な想像しないでよね、沖野先生に失礼でしょ? 恥ずかしくて顔合わせらんないから、ちゃんと謝ってよ? じゃないと、隆志先輩とは絶交なんだから」
私はそれだけ言うと、自分の部屋に戻った。