そして秘密の時間(とき)を共に
沖野先生は私の顔を見て、自分の言った意味が通じてると分かったのか、一瞬フッと笑った。

けど、すぐ真顔になり言った。

「よし、じゃぁ、ロングシュートの練習。10本入ったら終了して、こっちに合流な」

それだけ言うと、沖野先生はすぐにコートに目を移し、指導を始めた。



「はい」

私は小さく返事をして、隣りの空いてるハーフコートでロングシュートの練習を始めた。



もうっ、涼のバカっ。

私が『2on2』の事で憂鬱になっている時に、そう言うモードは止めてよ。

テンション低くなりつつ、苦手なロングシュートの練習を続けた。



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