そして秘密の時間(とき)を共に
けど。

体育館の出口を出てすぐに、静かに階段の上に座るように降ろされた。

ホッとしたのが顔に出たのか、涼に睨まれた。



「俺が体育館の戸締りして、職員室に荷物取りに行ってから車をこっちに回す。じっとしてろよ」

そう再び念を押して、バタバタと動き出す涼。



はぁ。

心配してくれるのは嬉しいけど、本当にゆっくりなら歩けると思うんだけどなぁ。

でも、勝手に動くと怒られるから、大人しくここで待つ事にした。



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