遠距離、恋愛。-二人の距離-
出会い <<side K
猫娘>>おー、おはつー
KOTA>>うっす
tomo>>これ初めて使ったけど、私の顔見えてる?


カメラ目線でどアップなその顔は、すっぴんなんだろうか、眉毛が薄くて、ちょっと笑える。


KOTA>>とてもじゃねーけど、乙女ではないな
猫娘>>お、でもかわいこちゃんだね。何歳?
tomo>>えっと大学2年。20です
猫娘>>おー、一緒ー。KOTAもおやじだけど大学3年生だよ
tomo>>おやじなの?
猫娘>>そうそう、去年から大学3年生やってんの。
tomo>>は?2年目?
猫娘>>めでたく来年も3年生が決定したので、3年目だってさ!うける~
tomo>>えー、めりくり~
KOTA>>頭痛い・・・


どうやら猫娘とtomoはとても気があったようで。
最近現れなくなったKaYoに代わり、毎晩のように二人でチャットをしていて。

時間が合えば、時々俺もそこに加えてもらっていた。
他にも数人固定のメンバーがいて、tomoもすっかりそのメンバーになじんでいた。



留年を決めてからすっかり大学へ行くことがなくなった俺は、春まで毎日バイトに明け暮れて。

遅くまで仕事をする日も増えて、チャットに顔を出すのも回数が減っていた。
< 79 / 127 >

この作品をシェア

pagetop