危険な彼女
ことの始まりは入学式までさかのぼる。




……………





「ふぅ………
ぎりぎりセーフ!!」




奈津は校門前で呼吸を整えながら叫んだ。



周りには誰もいないので気にする必要はない。




「にしても入学式で遅刻なんてしてたらしゃれにならなかったな…」




奈津は壊れた目覚まし時計を恨みながら、体育館へ向かった。




その途中………




奈津は出会ってしまった。



………彼女に。
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