危険な彼女
7月が始まった頃、急に桜はこんなことを言い出した。





「明日から迎えに来て」




「………は?」





昼休みの自販機前の休憩所、紅茶を飲みながら、悠々とそんなことを言う桜。


もちろん、俺の頭の周りには疑問符だらけに。






つまり………だ。


意味がわからないのだ。



桜は毎日車で登校している。


よって、俺が向かいに行く必要など全く皆無。



とゆうより無意味に等しい。





「お前………車で通ってるよな?」



「そうよ、当たり前じゃない。

あんた馬鹿?」



「ば、馬鹿って………


じゃ、じゃあ俺が迎えに行く必要ねぇじゃねぇか!!」
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