危険な彼女
しかし、亜紀はなかなか言葉を発しない。
空腹によるものだろうか。
しだいに奈津の心もせっかちになっていた。
「早く言えってば。
昼休み無くなるぞ?」
「え………
あ、うん…ごめんね…何でもないの……」
そう言うと、亜紀はしょんぼりしながら奈津の前から去っていった。
その背中は悲しげで、どよーん、という擬音が聞こえてきそうだった。
「なんだ…?
亜紀のやつ、やっぱり変だな………」
そうつぶやきながら昼食のパンのビニールを開けるた。
するとどうだろう。
それと同時に後頭部に痛みが走った。
奈津は慌てて振り返る。
「ま、またかよ………
今度は誰だ…?」
「あんたって最低よね」
「………み、美冬か」
現れたのは学級委員長の柏木美冬(カシワギ ミフユ)。
何かと突っ掛かってくる奈津の苦手な女子である。
かわいい、というよりも、きれい、という言葉が似合う美冬は、ことあるごとに奈津を説教してくる。
母性本能が旺盛、ともとれるが、多々暴力まじりなため、端から見たらかわいそうにしか見えない。
「あんなんじゃ亜紀がかわいそうでしょ………?
せっかく勇気を出して声かけたのに…」
「あん?
何がだよ?」
「わかんないならもっと最低よ」
そう言って奈津を睨みつけ、美冬は亜紀を追うようにして教室を出ていった。
空腹によるものだろうか。
しだいに奈津の心もせっかちになっていた。
「早く言えってば。
昼休み無くなるぞ?」
「え………
あ、うん…ごめんね…何でもないの……」
そう言うと、亜紀はしょんぼりしながら奈津の前から去っていった。
その背中は悲しげで、どよーん、という擬音が聞こえてきそうだった。
「なんだ…?
亜紀のやつ、やっぱり変だな………」
そうつぶやきながら昼食のパンのビニールを開けるた。
するとどうだろう。
それと同時に後頭部に痛みが走った。
奈津は慌てて振り返る。
「ま、またかよ………
今度は誰だ…?」
「あんたって最低よね」
「………み、美冬か」
現れたのは学級委員長の柏木美冬(カシワギ ミフユ)。
何かと突っ掛かってくる奈津の苦手な女子である。
かわいい、というよりも、きれい、という言葉が似合う美冬は、ことあるごとに奈津を説教してくる。
母性本能が旺盛、ともとれるが、多々暴力まじりなため、端から見たらかわいそうにしか見えない。
「あんなんじゃ亜紀がかわいそうでしょ………?
せっかく勇気を出して声かけたのに…」
「あん?
何がだよ?」
「わかんないならもっと最低よ」
そう言って奈津を睨みつけ、美冬は亜紀を追うようにして教室を出ていった。