End of the transmigration of souls■Chapter1■

●Episod 3-3 Journey●

疲れた………。こんな長時間の船旅とか
初めてで……疲れた。



「……………」



━━━イセルナー。俺またなんか言ったか?



「別に………」



━━━怒ってる?



「怒ってないよ………」



━━━もしかして………、船酔いでもしたか?



「船酔い………」



そういえば、 今回何度か乗ったけど、船をヴァリーフォージに居た頃乗った事なんてなかったんだな……。船乗るとなんか気分悪くなって寝たくなるのは 船酔いのせいだったのか?……そうなのか?………船酔い。



━━━もういいよ。一度休もうよ。宿屋行くぜ宿屋!



「………うん」



━━━あっと!その前に………。あー………無理か…。



「何?」



━━━セヴァーンの飛行要塞呼ぼうと思ったんだけどな……。まだ無理だな。いいや。とりあえず今日は休め。で、明日船でアークティクの港町レイニアに向かおう。詳しくはまた後で話すよ。



「………船はもう嫌だ…」



━━━今度は時間かからないから大丈夫だって!高速船だとすぐだっておっさん言ってたから!



「よくない………」



宿に向かうも部屋に着いてからの記憶がない。自分が海の乗り物に弱いだなんて
初めて知ったよ……。 あぁ………。あたしは無事にアークティクまで行けるのだろうか?………呑みすぎた時よりキツいよぅ…………。



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