End of the transmigration of souls■Chapter1■
「うぅッッ……。ゼファがぁ………、もぉ待ってるのに疲れたって…。……あたしを置いてどっかに行っちゃう夢見たの…」



━━━ゼファって誰だ………?んー……とりあえず泣き止もうや!なッッ!? もう大丈夫だから!



「ゼファ置いて………、あたし死んじゃって……、出動要請が出た時もほとんどしゃべらないで出てきちゃって……。お兄ちゃんの心臓もずっと拒絶反応起こしてて……、生き返るのに6年もかかって…そしたら……。そしたら……。あたし全然違う人みたいになっててぇーッッ!こんなんじゃゼファに会えなくって……。前の方が良かったって言われたらどうしようって…。だからゼファに会う前にさっさとアルトルーシュカから出てやろうって………」



━━━………悪い。話が全ッッ然わからねぇ……。んー………。要するに外見が昔と全く変わっちゃったから会えねぇのか?



「………うん。それだけじゃないけど」



━━━そうかー? 別に外見が変わっただけだろ?ただそれだけだから俺は久しぶりに会っても然程違和感なんて感じなかったけどな?



「師匠とゼファは違うじゃん」



━━━そりゃそうだろうけど。お前はそいつを信じてやれねぇのか?



「そんなんじゃないけど……」



━━━……けど?



「あたしいないと他の女がゼファ取ろうとするんだもーんッッ!」



━━━あー! また泣くー! 結局やきもちじゃねーかー!やっぱり一度会ってから出てくれば良かったんだよ!



「そぉーんな自信なぁーいぃー!」



━━━手に負えねぇ………。どうすりゃいいんだ…? ………ん?お前……アルトルーシュカで男作ったのか?おい!そうなのかッッ!?おい、イセルナ!考え直せ!聞いてるか⁉︎



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