End of the transmigration of souls■Chapter1■

●Episod 2-3 Darkness●

あれから3ヶ月が過ぎた。あたしの生活はガラッと変わった。任務にはもう普通に
出してもらえるようになった。そして、 あの日雑貨屋で出会った少女とは友達になることができた。彼女はエリシャという。 実はアンザックの恋人で、以前からあたしの話を聞いていたらしい。だからゼファがあたしを呼んだ時にすぐピンときたらしい。そして、何よりも一番変わったことは、研究所に帰らなくなった事だ。いつも常に測定装置を装備している。だからあたしのデータベースが奴等の手元になくなることはない。あたしが逃げないこともわかっている。 だから帰ってこなくても何も言わない。 もう監視カメラのある部屋に入れられてるのは 限界だった………。 研究所に帰らなくなったあたしは街に出るようになった。でも宿には泊まらなかった。自分の居場所を知られるのが嫌だったから。宿に泊まればあたしのIDがヴァリーフォージに流れて行ってしまうので
何処に居たかわかってしまう。それが嫌だった。 部屋を借りるのも結局はヴァリーフォージの許可が必要だった。だから借りなかった。自由が欲しかった。 監視のない自由な世界が。毎日外の人目の付かないところで寝泊まりした。 起きたら軍のシャワールームへ行ってから仕事をする。 その繰り返し。それでも研究所生活よりもずっと気が楽だった。



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