End of the transmigration of souls■Chapter1■

●Episod 2-5 Gear began to move●

最近軍が相当苛立っている様だ。どうやら神々の動きが活発になってきてるらしい。本格的にこの大陸そのものを消そうとし始めたらしい。でも、我等人間達の創造主である『カミサマ』なら消すことなんて容易いのではないだろうか?実はそうでもないらしい。神々の攻撃をある程度阻止できるほどにヴァリーフォージの文明は
発達してしまったらしい。だからあっちも戦闘要員大量に送り込み始めた。あたし達は基本的に神族と直接戦うことがないからそこまで気にならなかったけど、そろそろ気にした方がいいみたいだ。遂に工作員にまで協力要請が出た。兵士達の方が明らかに数は多いのに協力要請を出してきたらしい。恐らく頭脳戦には
工作員と考えたのだろう。そりゃ『カミサマ』は人間なんかよりもずっと頭脳明晰だろうからな。だって『人間』を『創造』した奴等なんだから。



あのアンザックとシユライクも、もうここ最近見ていない。軍はあっちこっちに派遣されて、行っては帰って来ての繰り返しらしい。まず連絡を取る事もままならないんだろう。リアルにアンザックの安否がわからないとこの前エリシャが泣いていた。……アンザック。あんた今何処に居るの?あたしはこれを恐れていた。アンザックが居なくなってエリシャが泣く事を…。



「……ありゃリアルにヤバいだろ?俺生きて帰れっかな?」
「あたし全く気にかけてなかったよこっちの方は……」
「あんたは今回行かないだろ!……あぁ…お先真っ暗だ」



あたしとほぼ同期のヴェスタルは早々から要請がかかってしまったらしい。気の毒に………。でも、 定期的に工作員も数名引き抜かれていくらしいのであたしも気が抜けないのは確かなのだ。



でもね、 まだ正直そんな事考えたくないんだ。少しでも考えてしまえばすべてが崩れ落ちてしまいそうですごく恐い。今のあたしにはこの世に未練がありすぎる……。死ぬって……恐いな……。



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