End of the transmigration of souls■Chapter1■

●Episod 3-1 Awakening●

暗い………。ここはどこ?あたし……死んだの?ゼファ……あたしやっぱり戻れなかったね。



「やっと目覚めたか」
「!?」



最後にこの声を聞いたのはいつだったか?昔……あたしがまだ小さい頃。暗い研究室で聞いた声と同じ…。



「……お父さん……?」
「意識ははっきりしている様だな」
「………ッッ!?あたし……生きてる?」
「あぁ。死なすわけにはいかないからな」



生きてる………。



「拒絶反応を抑えるのに苦労したんだ。
まったく。手こずらせよって……」
「拒絶反応?」
「お前は一度死んだ。だが死なすわけにはいかないから核を移植した」
「核?」
「心臓だ。たまたま負傷したある兵士の物を少々拝借しただけだ」
「なんでそんなこと……」
「私の作品をそう簡単に死なすわけないだろう」
「さっきから何を………」
「お前は私の造ったホムンクルスだからな。IS-Luna type A。これがイセルナ、お前の本当の名前だ」



お前は異端な存在だ。



意識がなくなる寸前にヴェスタルが言った言葉が過った。あたしは異端な存在。あたしはホムンクルス。 お父さん……いや、 イージスの手によって造られた異端な存在。人の形をした人ではない存在…………?



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