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-あなたを-

「渚…」

葉挫眞さんは切なそうにあたしを見た。

『あたしは…だめなんです。やっぱりライが…』

「それでもいい。好きなままでもいい」

『それだったら葉挫眞さんがつらい想いをさせてしまいます…だったらこのままで…』

「俺がつらい想いさせない」

あたしは葉挫眞さんの言葉に黙り込んだ。

『あたしはライを好きなままですよ…？』

「いいよ」

葉挫眞さんの言葉は本気だった。