銀のメガネ

<恐怖、再び>



次の日_____



あたしはいつもと変わらず
高校に。


昨日のこともあって、
少し先輩たちが怖い。


おはようと挨拶される際、
渡辺先輩じゃないかと
ビクビクしている。


「栞、おっはーー!!」


教室に入るとメグが話かけてきた。

「おはよ・・・」

「どーした?元気ないよ??」

「いや・・・」

「あ!!昨日、渡辺先輩と
どうだった??

告白されたの???」


興味津津で聞いてくるメグ。

だけど、あたしにとっての
禁句が出てきた。


「・・・あの先輩のこと、
もういいから」


「ええ??教えてよーー!!

告白されたんでしょ??」



「だからやめろって!!」


突然怒鳴ったあたし。

メグもただ事じゃないと
やっとわかったみたい。



「・・・何があったの?」


真剣な眼差し。


少し震えたあたしの手を
メグは見落とさなかった。



「二人で話そ?」



そう言って、あたしを
引っ張って教室を出た。










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