耳元で囁いて




「....南はね、私のせいでああなったの。私が.....私がっ、曖昧な気持ちで愛したからッ!!....だから、またそんな気持ちで人を好きになるくらないなら...愛さない。誰も。」



旭は俺を真っ直ぐに見た。

俺は旭に近寄って、旭を抱き寄せた。


「ちょっ...ッ。」



「じゃぁ、俺が変えてやるよ。....お前が、ホントに人を愛せるように。変えてやる。」



「やめて!!平川君!!離してよ。」


腕の中で暴れる旭。
でも、逃がさない。



「俊って、呼べよ。」


そっと、
耳元で囁いた。




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