俺様彼氏と従順彼氏
結局やって来た先は公園。軽井沢だからか知らないが、地元の公園よりも爽やかに感じる。
「うーん…気持ちいいね、景大。なんだか軽井沢ってかんじ。」
「菜子が喜んでくれて嬉しいな」
こちらを見てニッコリ満面の笑み。
『くそ…眩しいな』
おもわず赤面してしまって、それがバレないように湖に目をやる。
って、あんたが行くって言ったんじゃなくて、あたしが行くって言ったんだからね!?
何かってにあんたの手柄にしてんのよ…
でもなんの力があるのか分からないけど、景大の笑顔を見るとコッチまで顔が綻んでしまう。
「菜子、そろそろ何か食べない?お腹減ったでしょ?」
「あ、うん…」
珍しい。景大から食事に誘うなんて…まさかコレをきっかけにデビューしちゃうとかいうの?
「どこに行くの?」
「菜子が行きたい所で、俺はいいよ?」
「…だよね?」