現実RPG
激しい戦闘の跡
すっかり夜も更け、あたりは暗くなっていた。


半日歩いて疲れてきっていた拓馬は、休憩をとるため何もない草原に座った。


「フー……」


と、ため息をつく拓馬。


「そう言やあの戦士みたいな奴と戦ってから、モンスター出ねぇなぁ……」


そう思ったとき、鳥肌が逆上る音がする。


ガシャ、ガシャ……


目が大きくなる。急いで立ち上がり、キョロキョロと辺りを見渡す拓馬。


「まずい……こんな状況で奴に出会ったら……逃げられない……」


必死にボーンナイトを探す拓馬。


奴に見つかる前に、逃げなくては……


「あ!」


暗くてよく見えなかったが、ここから少し東へ行くと森がある。


「しめた!」


拓馬はゆっくりと森に向かって歩き出した。


木を利用して、身を潜めようと考えたのだ。


拓馬は森に入ると、草原が見える位置に隠れた。


そのとき、西の方から小さくボーンナイトの姿が現れた。


ガシャ、ガシャ……


その音に、恐怖する拓馬。


気づくな、気づくな……
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