現実RPG
鎧は砕けるどころか、傷一つ付いていない。


さっき剣を当てられた背中の部分も、無事のようだ。


よくわからないが、急に怖くなくなる拓馬。


「おおおおお!」


再び、ガイコツ目掛けて切りかかる拓馬。


しかし、またも剣であっさりと受けられてしまう。


剣を振るガイコツ。しかし、それを無視して切りかかる拓馬。


ガイコツの剣は拓馬の腕に当たり、拓馬の剣はガイコツの頭蓋骨に当たった。


拓馬の鎧はガイコツの剣をキンと弾き、ガイコツの頭蓋骨は拓馬の剣によって砕かれた。


バタンと倒れるガイコツ。


「いける!」


拓馬は倒れたガイコツに飛び乗り、剣で何度も切った。


喉、頭、腕、胸、腹、足……ガイコツは粉々になった。


「勝った……勝った!勝った!」


拓馬は喜びと共に、ガッツポーズをした。


「弱いじゃねぇか、このヤロー。今まで散々、ビビらせやがって」


そう言って、拓馬は粉々になったガイコツを踏みにじった。
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