現実RPG
ドン!


その衝撃に、少しヨロける戦士。その隙を、拓馬は見逃さなかった。


「今だ!」


戦士の首を目掛け、剣を振る。


しかし戦士は間一髪で首を後ろに避け、拓馬の剣は戦士の胸部に当たった。


鎧のおかげで、戦士にはそれほどダメージが無いようだ。


「くっ!」


戦士から距離をとり、再びグッと構える拓馬。


再び切りかかってくる戦士。


拓馬はそれを剣で受けると、再び戦士の腕を目掛けて切りかかった。


しかし、サッと身をかわす戦士。


「なんだ、こいつ!俺、鋼装備だぞ!」


だんだん、モンスターが強くなっていることがわかる。


戦士は、再び拓馬の頭目掛けて切りかかってくる。


「くっ!」


それを、剣で受けようと頭上に掲げる拓馬。


「!」


突然戦士は剣を持ち替え、拓馬の腹部目掛けて剣を横に振る。


頭を狙われていると思っていた拓馬は驚き、反応が遅れた。


戦士の剣は拓馬の腹部に見事にヒットする。


キン!
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