スマイル☆
清水くんが教室に戻ってきた



「ん?どうした」

彼は教室の嫌な空気を察知したようだ…


「せんぱ〜い。
拓海先輩とレン先輩が怪しいんです」


「えっ」

清水くんはあたしを見た


「真理子ちゃん!いい加減にせんとこの先一緒にいるのはしんどいわ」



いつもは桑田さんをかばってたのに
初めて彼女を叱る彼を見た


「ごめんなさい」

桑田さんは素直に謝った


「わかってくれたらええよ!

洋介はヤキモチやくと、へそまで曲げるから大変なんやで…」


拓海は桑田さんの頭をなぜてた



「じゃあ先に帰るわ」

清水くんとあたしは教室を出た…



「俺ん家に行こうか」


「うん」


二人で歩いてると
あたし達をじっと見てる人が…


あっあの子は8組…


「もしかしてあの人?」


清水くんは彼女を見た

「うん。そうやけど、なんでわかったん?」


「女の直感かな」



あたしは精一杯の笑顔で
答えた

< 219 / 299 >

この作品をシェア

pagetop