育児ってパネェ!


魔王がニコニコしながら注射を手にして、手下(看護婦さん&私)に抑えるように言いました。

ガッシリばぶーを押さえると、魔王の攻撃!

ブスリッ!

快心のいちげ……き……

じゃねぇなこのボケ顔は。

魔王が半笑いになりました。


「あれ? 刺さってるよね? これ結構痛いはずなんだけどな」


言いながら針を抜いたわですが、勇者ばぶーはなんともない様子で。

普段おおざっぱーな私でも、さすがに続けて反応なしだと心配になりました。


「せ、先生。うちの子は大丈夫ですか!?」

「うーん。たまぁ~にいるけどね。でも凄いよ」

「神経おかしいとかなんですかね!?」

「アッハッハッ! 痛覚がないとか?」

「それですそれ。そんな可能性は?」

「普段転んだりして泣く?」

「泣きます」

「じゃあ正常だよ」


ではなぜそれ以上の痛みのはずである注射で泣かんのですか!!

心の中で叫んだ私。

結局、それ以降の予防接種もまったく泣かずに今日に至るばぶーちゃん。


もうなんか


パネェ尊敬するわ、ママ。









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