カラカラライフリズム
そして幸枝は無言で縁に手をかけ手摺を乗り越えて、


するりと向こう側へ消えた。


一瞬の事だった。



一樹は咄嗟にベランダから身を乗り出し手を伸ばしたが、
彼の手は空気をぎゅっと握り締めただけで、
爪が少し掌に食い込んだのが分かった。


どんどん下に落ちていく…。
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