カラカラライフリズム
「そういえば、近いうちに新しくこの寮に入って来る奴がいるぞ。
丁度、お前の下の階だ」

光は乾いたタオルで髪を拭きながら、

「ん~、新人?」

「違う。お前と同期の奴だよ。
事情があって今まで別のとこに住んでた」

「女?」

「男」

「ちっ」

「何だその舌打ちは。
……まあいい。とりあえず、慣れるまでは適当に面倒見てやれよ」

「やーだ。大体、そいつ何て名前?
場合によっちゃ俺マジ断る」

いくら、のらりくらりと養成所(スクール)
時代を過ごして来たとは言え、
嫌いな人間やもう関わりたくないと思っている人間は、大勢いた。

しかも、その大半が自分をとても嫌っている。

樋口は、温水シャワーの洗礼を受けて濡れてしまった上着を、
洗面台で絞りながら言った。

「宮本一樹」


「……えっ?」

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