カラカラライフリズム
一樹は溜息を吐いたが、諦めて靴を脱いだ。

樋口と光が続く。

部屋の中は、前に住んでいたマンションとあまり変わらなかったが、
少し狭くなったような気がした。

まあ、今までのスペースは一樹にとって広過ぎたので、
それは構わなかった。


備え付けの家具は、ベッドと机と椅子とクローゼット、
その他は冷蔵庫とテレビだった。

冷蔵庫とテレビ以外はスクールの個室と同じ造りだった。

うおー、テレビ……数年振りに見た。


「何か必要な物があったら、今まで通り俺に言えよな。

それから、食事は毎日朝昼晩出るから、時間内にちゃんと食堂に行けよ。

とりあえずここのルールは、
スクールにいた頃とあんまり変わんねえと思うから。

あと言い忘れてたが、ここは全室オートロックだ。

鍵、部屋の中に忘れたら、締め出し食らうから気を付けろよ」


「分かった」
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