カラカラライフリズム



何故なら、こちらが無理矢理に、
殺人を強要しているからだ。







それも、より残虐性が強いものへと。






……全部、馬鹿馬鹿しい大人の都合だ。



「絶対に嫌よ」


晴喜は、言い切った。


「それは演習が?

それとも、こいつがいるから?」


一樹が晴喜に尋ねると、彼女は目が合った一瞬だけ、
気恥しそうに唇を噛み、



「両方」





と答えた。
< 211 / 860 >

この作品をシェア

pagetop