カラカラライフリズム
『俺は、出来る限りあいつらから情報を引き出して、執行所側を欺く準備をする。
光は、手頃な物件を探せ。そしてその資金は、お前に頼みたい。
……いいか?』
晴喜は、もちろん、と答えた。
「頼みたい」……自分は、頼りにされている。
そう思えるのが、途轍もなく嬉しかった。
『だから、なるべく俺の言うことを聞けよ。訓練でもな。
だけど、必要以上に従順に振る舞うのは駄目だ。疑われる。
分かったな?晴喜、光……』