カラカラライフリズム



自分でぞんざいに扱ったのかもしれないし、もしかしたら落としたのかもしれない。


粘土の練りが足りなかったとしたら、空気が入って脆くなっていたのかもしれない。



形のあるものは、優しく扱わなければ、すぐこんなに簡単に壊れてしまう。



何て面倒くさい。




晴喜は、人形の髪を撫でた。


接着剤で、少しずつこの髪を貼った記憶が蘇る。



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