カラカラライフリズム



「……やっぱり、連れて行ってあげるわ。


もう、離れ離れになりたくないわよね?」



晴喜は、人形を入れるケースを引っ張り出した。


念の為に、刷毛と接着剤だけを一緒に入れて。



時間がとれたら、修復してやるつもりだった。


もう少し早くに気付いていれば、そんな必要も無かったのだろうが、


ヒビの存在を思い出したのが今となっては、仕方がない。



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