カラカラライフリズム

そして、落ちた物を拾う手伝いをしただけで、
食事を御馳走した幸枝が、

お茶まみれのパーカーを前に、

「乾かすだけでいい」

という一樹の言葉など聞き入れるはずも無く、

結局一樹はパーカーを剝されて、
ワークパンツに薄手のタンクトップ一枚という、

実に寒々しい格好で帰宅する羽目になった。

< 52 / 860 >

この作品をシェア

pagetop