カラカラライフリズム
 




数十分後、三人はそれぞれ違う名前で呼ばれた。

「――……タクト、ミツキ、リーナ」

「はい」
 
三人は機械的に、同時に返事をした。


「さあ、これから訓練を始めるぞ……」
 

教授は、いつものように――無感情に言った。

「了解しました」
 
三人は、同じように返事をした。
 


ただ一つ違っていたのは、彼等の頬を涙が伝っている事だけだった。







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