好きっていえなくて・・・







俺は、玲奈の顔を見ず
ただ怒りにまかせて玲奈を突き放した。

鈴木のトコにいかしたんだ。


「・・・・・はぁ」

バタンッ

屋上の扉を勢いよく開けると、
愁司の顔が一気に明るくなる。

そんなに寂しかったのか?
んとに・・・犬みてぇ。


なんて考えていたら、犬耳としっぽのはえた愁司が浮かんできて
思わず笑ってしまった。


「何だよ陽亮―?」

不思議そうに俺を見つめる。

それもそのハズ。

この俺が突然笑い出すという、ワケのわからないコトをしたんだカラ。




< 190 / 309 >

この作品をシェア

pagetop