好きっていえなくて・・・



ごめん陽介・・・
あたしもぉ無理だよ・・・

「愁司くっ・・」

あたしは愁司君に抱き着いた。

「ふぇっ・・・んっ」

ぎゅっ

愁司君は優しく優しく抱きしめてくれた。
壊れ物をすくうように優しく優しく・・・


もぉ限界だった

「うあ―――ん」

あたしは愁司君の胸の中で
思いっ切り泣いた。
あの時と同じように。
でも、あの時とは違う。
きっと何かが違ったんだ――・・・



< 308 / 309 >

この作品をシェア

pagetop