君のキオク、僕のキオク
「大島みちるが神谷に告白したんだって!!」

「うそぉ!?いつ!?」

「一昨日・・・?なんかフッたらしいけど」

あづみと友利が話している。友利は親友(のような気がする)で、あづみはとにかく変な関係。

2人の話を聞き流しながら前髪を触る。みちるならやりそうだな。昔、ちょっとだけ部活をやっていた時にみちるはいた。

女の子らしい、明るい子。運動神経もいい。社交的で、誰とでも仲良く出来てた。

「みちるってさ・・・田山にもフラれてるんだよ。そのフラれた理由がさ・・・」

あづみがニヤニヤと笑い、うちを見た。

「田山が楓が好きだからっていったんだって!」

「「嘘でしょ」」

友利と声が重なる。

「ホントだよ!有名な噂だし。昔から田山が楓に惚れてるのはみんなしってるでしょ?」

「「へぇ~知らんかった」」

「なんで本人とその親友がしらないんだよ!?」

鈍いやつらだよなーとあづみが頭を抱える。そりゃあね、てか結構記憶飛んでるんで。

「神谷とか・・・・全然思い出せないしな・・・・」

2人が悲しげに顔を見合わせる。

「楓はそんなにショック受ける必要ないよ。そのうち記憶ももどるさっ」

キラーンという効果音が出そうな笑みを見せる友利。

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