悪魔と時間
第3章~悪魔と取引~
「さっさと、サインしろよ」


部屋に戻ると悪魔は本にサインをするように、私に迫る。


「なにこれ?」


契約書とかかれたページに目を落としながら聞く。


「見ればわかるだろ。契約書だ」


悪魔は、声をあら立たせながら言う。


「そんなの、見ればわかるわよ。なんで私がサインしなきゃなのか聞いてるの」


淡々と言えば、その口調が気に入らなかったのか悪魔の神経を逆なでてしまった。
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