サルビア
そんなあたしに気付いたのか、エリがトイレに立った時に、涼があたしの隣に座った。
「朝日、ごめんな」
「…」
「あいつな、前から情緒不安定なとこあったけど、手首切るとかは、マジで初めてやねん。
別に、エリが好きとかちゃうから。
なっ、分かって?」
「…」
「今度また、埋め合わせするから!」
「…」
黙りこくるあたしに、涼は困った顔をして、最後に、「俺はエリよりも、お前の方が好きやで」と言った。
そして間もなく、エリが戻って来た。
あたしの方が好きなら、今日はあたしとおって?
エリを心配するのはいい。
でもエリを抱かんといて?
涼が女癖が悪いんは知ってる。
あたし以外にも、抱いてる女がいるんも知ってる。
でもそれはいいから。
エリだけはやめて?
なぁ、涼、あたしを助けて…
このままじゃあたし、エリが大嫌いになる…
そんな事を言えるはずもなく、お店は終わった。
あたしはさっさとお店を後にした。
家に帰ってからも、涼とエリが今何してるんやろうって考えると、気が狂いそうやった。
「朝日、ごめんな」
「…」
「あいつな、前から情緒不安定なとこあったけど、手首切るとかは、マジで初めてやねん。
別に、エリが好きとかちゃうから。
なっ、分かって?」
「…」
「今度また、埋め合わせするから!」
「…」
黙りこくるあたしに、涼は困った顔をして、最後に、「俺はエリよりも、お前の方が好きやで」と言った。
そして間もなく、エリが戻って来た。
あたしの方が好きなら、今日はあたしとおって?
エリを心配するのはいい。
でもエリを抱かんといて?
涼が女癖が悪いんは知ってる。
あたし以外にも、抱いてる女がいるんも知ってる。
でもそれはいいから。
エリだけはやめて?
なぁ、涼、あたしを助けて…
このままじゃあたし、エリが大嫌いになる…
そんな事を言えるはずもなく、お店は終わった。
あたしはさっさとお店を後にした。
家に帰ってからも、涼とエリが今何してるんやろうって考えると、気が狂いそうやった。