危険中毒
裏では、臓器売買、人身や春は
いうまでもなく、噂では、
人体にGPS操作可能の爆弾を
埋め込み、テロリストに
売りつけているという・・・。


そのうえ、
神の禁忌に触れる人体実験、
例えば猛獣の染色糸を
掛け合わすような事まで
やっているらしい。


極秘内に、政府機関が
実態を捜査しているが、
規模から構成員に関する情報が
殆ど皆無に等しい。

一部の情報としては、
マフィアどころか、
国会議員の関与まで
囁かれている。

H&Tの捜索は、
トップシークレットかつ、
今やこの国の体制すら
揺るがし兼ねない問題と
なっている。

「それ、本当か?」

キムが反応した。

「多分ね。
アンタ達、屑みたいに
売却されるよ。
怯え狂い、逃げ惑う姿を
あざけわらう畜生が
いるんだよ!!
この、国防にもね」

「だろうな。
戦争なんざ、
金儲けの道具に過ぎねえ。

それは、こんな大国でも、
俺達みてぇな傭兵でも一緒さ。
偉そうに、宗教だ、自由や
政治だなんだ、大義名分を
吐き散らかしてもな。」

たいして驚く事もなく、
キムは言った。


アイツらの
思うようになんざ、


・・・やってやるかよ。


やるべき事は、決まった。



 
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