麗しのワイルド ビースト
恐怖のじい様
【林檎】



虎君はなにをしてもカッコイイ。



それにスポーツしてる時もケンカしてる時も、全部楽しそうにやってる…。



「人殴るの怖くないの?」

「別に?だってよく考えてみろよ、俺が殴んなきゃ痛い思いすんのは自分なんだぜ?自己防衛だな」



ん~、よく理解できない虎君の世界…。



華奢に見えて肩の筋肉とかすごい硬いし…。



毎日流血戦…。



「顔はやられてないね」

「パーティ出んのに痣なんかマズイだろ」

「現実的…」

「いってぇな!!もっと優しくやれよ…」



ケンカして、体中に痣を作って、その手当てをして欲しいがためにうちに来る。



腕、すっごい擦り傷…。



なんか血を見るのも手当てするのも慣れちゃった…。



虎君専属ナース…。



そして手当てが終われば攻撃的にあたしを抱く。



まるでケンカの延長みたいに…。



それに溺れてしまってるあたしはやっぱりバカで、それでも虎君が大好き。



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