麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ

次の日にモモに聞いてみた。



「エッチしないと干からびるの？」

「うん。女性ホルモンが減少してお肌から潤いが消え…大変な事態に陥るっ!!」

「えぇぇぇっ!?そんなに重要なの!?」

「もちろん。あんた、ミイラになるよ」



ミイラ…。



あたし、そんな死に方したくないっ!!



「モモは潤いまくり…」

「最近翠ん家入り浸ってるからね～」

「あたし本当に…乾燥林檎になっちゃう!!」



こんな若くしてミイラで発見なんかされたら…。



お母さん泣いちゃう!!



「虎君っ!!」

「なんスか林檎さん」

「あたし干し林檎になりたくない…」

「ぷっ!!知るか。自分で言ったんだろバカ」

「どうすればいい!?」

「他当たれば？浮気なんかしたらすぐ別れっけどな」

「イヤ…別れるのもミイラになるのも!!」

「今日は定休日だな～。俺も干からびたくねぇから合コン行くわ」

「へっ…？」



虎君が浮気しちゃう…。



そんなの死ぬよりイヤ!!