麗しのワイルド ビースト
静かにしてればいていいって言われたから…。



学校休みだし…。



ただいるだけ?



「わかんねぇの?」

「うん。しいて言うなら虎君が寂しいから?」

「はぁ!?バカかお前。林檎は息抜きのため」



息抜きっ!?



虎君の息抜きとはまさか…。



ヒョイと持ち上げられてベッドに下ろされた。



ままままま、待って?



そんなつもりで来てない!!



「焦ってんじゃねぇよ」

「今日はダメ!!ダメ…」

「なんで」

「女のコの日っ!!」

「チッ…」



舌打ちしましたよ!?



だって仕方なくない!?



「シなきゃいる意味ないの?」

「ない」

「ひどいっ!!」

「ウソ。もう今日は勉強終わりだから。デートしてやるよ」



ウソ!?



1年以上付き合って片手で数えるほどしかしたことないデートをしてくれると!?



しかも虎君からっ!!



「どこ行きてぇ?即答えなきゃ行かね」

「海っ!!」

「まだ時期的に早くねぇか?別にいいけど」



やったぁぁぁぁ!!



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