麗しのワイルド ビースト
ヒソヒソといろいろ言われてるみてぇだぞ~。



マジで根暗だったんだな…。



「あれ?川崎さん?」

「ゆ、由美チャン…」

「来ないかと思った~。高校デビューしたんだね~。ぷっ!!」



コイツが林檎をバカにしてるヤツの頭か…。



怯んでんじゃねぇよバカ林檎…。



「彼氏さん?」

「うん…」

「たぁ君には負けるけどカッコイイね~。たぁ君ね、超ケンカ強いの~」

「そうなんだ…」

「2日前もケンカして痣なんか作っちゃってさぁ~。あっ!!たぁ君!!」



おぉ!!



たぁ君の顔知ってるぞ俺。



あの顔の傷は俺がプレゼントしてやったんだ。



「よぉ、たぁ君」

「荒瀬 虎っ!?」

「ケンカ強いんだってなぁ~。そういうことは1分もってから言えよ」

「ユミ!!俺帰るっ!!」



帰んのか?



つまんねぇヤツ。



「ちょっとたぁ君!?」

「コイツと関わりたくねぇ!!なにされるかわかんねぇ…」

「なに言ってるの!?」

「もう海里達には関わんねぇから!!だから…組とか…に…言わないでください…」



組っ!?



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