はかなき恋のうた~NAGASAKI・軍艦島
「まさかマア兄が風俗の店で働いてたなんて似合わなーーい…で、それから?ねえ!続き!」
「あ…ん。それから…」



とまた真琴は俺のシャツの袖を引っ張って…俺の輝きを無くした目を見つめた。この真琴の純粋でひたむきな心が今の…余命いくばくも無い俺にとっては最大で…しかも唯一の安らぎで…



真琴には俺が生きて来た情けない人生のすべてを知っていて欲しいと思っていた。そしてできれば俺の最期は真琴に見届けてもらえたら…それだけでいい…それ以上は望まない。


ーーそう、正直思っていた。




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