キケンな放課後
…何かのスイッチが切れたと思ったら、
ステージの照明が完全に落ちていた。


…つまり、真っ暗。



…えっ!?


ど、どういうことッ!?



みんな混乱していて、
体育館全体がざわついていた。




「どういうことだろう…?」



あたしは、起き上がって
今野君と顔を見合わせた。


…照明がいきなり
消えたのにも驚いたけど…



今野君、どうしてあたしに…?




『こ、こうして王子のキスにより、
 白雪姫は目覚め、ずっと幸せに暮らしました。』



ナレーターの人も動揺しているみたいだ。




ブ―――



パチパチパチパチ…




…なんだかわからないけど、
劇は強制的に終わったみたいだ。


あたしは意味がわからないまま
ステージを降りた。





「…か、海斗…?」

「未海ちゃん、ちょっと来て…」





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