キケンな放課後

あたしが沙希と抱き合っていると、
海斗が慌てて走ってきた。



「浮気はダメでしょ！？」

「…う、浮気なんてしてないよ？」

「離れてよー！」

「い、いいじゃん！
　相手は沙希なんだし…！」




…変わったといえば、海斗が
すっごくやきもちをやくようになったこと…



「なんでー？」

「浮気は浮気なの！」




あたしはとりあえず
沙希から離れた。




「…浮気じゃないもーん。」

「浮気だし！」



あたしにもちょっと
余裕ができるようになって、
少し海斗をいじめるようになってきた。



「そうやってまたいじめてー！」

「今までずっーとあたしを
　いじめてきたんだから、いいじゃん！」

「もう！そんなこと言うんなら
　拉致するからね！」



あたしは海斗にカバンを
渡されるとすぐに腕を引っ張られた。



「ちょっと海斗ー！？」

「がんばってね、未海－！」




あたしは沙希に見送られながら、
海斗に連れられて無理やり学校を出た。