この空の下
バンっ!!!
ベンチの扉を
おもいきり開ける。
「わわっ!?
茜ちゃん!?」
バッターボックスには
バッチリ大和君が
構えている。
そしてネクスト
バッターサークルには
崎美君の姿。
「ねえどーゆうこと!?
大和君は
ケガしてるでしょ!?」
「茜ちゃん、
な、なんでそれを…」
「そんなことより!
さっきの打席だって
すごくつらそう
だったじゃない!
早く代打を…」
「違うんだ、茜ちゃん」
「違うって…」
「あれは大和の
意志なんだ…」